施設事故水平展開説明会開催される
今回の信友会・東京三信電機安全大会は施設事故水平展開説明会を5月15日18時より港区商工会館で94名の参加者があり、事故内容から具体的にどのようにすれば施設事故が防げるかの対策を参加者全員で考える事により感電事故・墜落災害・第三者災害等の事故例から、危険箇所・見落しやすい所・危険の認識度を日頃現場で考えられる身近な内容だけに、こんな簡単なミスで大事故になるのかと、肝を冷やされる思いにかられ参加者全員が真剣に討議しました。さて、ここに施設事故水平展開の説明会内容を一部紹介します。
1.工具の取り扱いや試験方式の誤りで事故が起こる
・低圧400Vのキュービクルで電圧確認を行う為、テスターを使用し銅バーで測定時に短絡してショートした。
対 策:
(1)空いているブレーカの二次側で電圧を確認する。
(2)テスターはCATⅢ以上の物を使い、先端部分5mmをのこしてテープなどで保護する。
※カードテスターなどは250Vまでなので、使用してはならない。
工業用電力ラインは電源電圧の数倍のスパイク状電圧を含むものがあり、このような電力ラインの測定の場合には、人身事故や電気事故につながる危険性を含んでいる。
(3)充電部は必ず絶縁手袋を着用すること。万一があってもケガの具合も緩和される。
2.勘違い、思い違いで事故が起こる
・リモコンブレーカ交換で二次側結線間違いに気がつかず復旧電の際、マグネットを破損させた。
対 策:
(1)リモコンブレーカの説明書をよく読み理解してから交換すること。
(2)復旧する前に回路および結線を2人以上で確認すること。
・AC.GC回路で非常照明器具から延長されていた照明器具を撤去する際に、GC回路が接続されていることに気がつかず、ニッパで短絡し停電になった。
対 策:
(1)ケーブル切断の際は、必ず検電器・テスターで測定し無電圧を確認してから作業をすること。
(2)監督並びに作業員は回路構成を確認した後、理解してから作業をすること。
・電力量計の交換後に、1相3線100Vと3相3線200Vの回路なので、ボルトフリー100V〜242Vの照明器具を試験器として接続、電力量系の回転を確認していた。
400V系の電力量計に誤ってつないだ為、機器と試験器とも破損させた。
対 策:
(1)試験方法の間違い。接続前に電圧確認を行うこと。
(2)電力量計交換チェックリストを活用すること。
・施設事故水平展開説明会から学んだことで、類似した工事が必ず出てくると思います。説明会を思い出し、周りの仲間にも伝えることで一層事故に対しての認識や注意力が深まるでしょう。
ゼロ災害目指して信友会・社員ともどもがんばっていきたいと思います。