第315回安全大会


【 竹内社長 挨拶 】
毎日、暑い中ご苦労様です。熱中症等には十分気を付け安全第一で宜しくお願いします。
平成24年度の厚生労働省がまとめた資料によれば、1年間の労働災害による死亡者数は、
建設業が最も多く367人で、全体の約33%あまりです。建設業の労働災害は長年減少の
傾向だったが、25年度においては、建設業が増えてるので、如何に減らすかは、職場の全
員が、絶対に事故・災害を起こさないという強い信念を持ち、作業に取り組む事です。その為
には、正しい作業手順の徹底と現地でのKY活動の励行等により1人ひとりの安全意識を高
める事が大事です。これを毎日間違いなく実行する事をお願いします。

【 大石会長 挨拶 】
今年は、今までにない暑さで自然の力は、はかりしれません。
仕事も大事ですが、自然現象にも配慮が必要と思われます。
自分の目標等を掲げる事は、活性にも繋がると思いますので、
自然に負けない努力をお願いいたします。

【 水戸常務 挨拶 】
今現在予定している現場の着工が少々遅れ気味ですが、近々着工できる見込みですので、
宜しくお願いします。
決められたルールは、必ず守って行動して、検電器等は、使用前には必ずチェックを行い、
曖昧な行動はさけて、各個人が確実に実施して下さい。


講師:AIU損害保険株式会社リスクコンサルティング部チーフリスクコンサルタント 佐溝 薫様


1.安全第一とは

 安全第一という言葉の本当の意味をご存じでしょうか?
 安全第一
 品質第二
 生産(納期)第三
 米国USスチール(鉄鋼メーカー)の会長が述べた言葉が今に至っています。
 品質、生産よりも安全が優先するという意味合いで、私達の仕事にあてはめるならば
 「作業が遅れようとも、危険な状況と判断すれば作業を止める」という事です。


2.災害のポテンシャル (資料:事例1)

 ヒューム管の設置工事における、土砂崩壊による生き埋め死亡事故。
 災害事例にある様に、作業員それぞれが、危険かもしれないと察知しているにもかかわらず
 適切な判断と指示が出来ずに死亡災害を招いてしまった。
 危険を察知して、事態を危険と的確に判断し指示を出す事が大切です。
3.死亡事故事例のKYT2種 (資料:事例2・3)

 事例2
 トラックにつまれていた足場材をクレーンでの吊り上げ作業時、玉掛け用のワイヤーの片側
 部分をトラックの左側に垂らしたままの状態で吊り上げた為、足場材が崩れ頭に当たってし
 まった。クレーンのオペレーターが巻き上げ時、ワイヤーの確認を怠った。

 事例3
 広い草原のような作業場で夏場の日中トラックの運転手は昼休憩を取る為、車を離れた。昼
 休憩が終わり車に戻り発車させた。ところがトラックの下の日陰で寝ていた人がいて轢いて
 しまった。トラックの運転手は、まさか車の下で寝ている人がいたとは思わなかった。寝てい
 た人も、辺りは日陰の全くない炎天下で、唯一の日陰をトラックの下に求め休憩していたと
 思われる。「まさか」という思い込みによる事故で、発車の際、周囲の安全確認をしていれば
 防げたかもしれない。
4.DVD上映「危機の体感実験」(23分)

 ①保護帽 ②安全帯 ③安全靴
  それぞれの防具を不使用と使用時で人体に於ける影響を実験した内容。
  JIS規格に基づいた防具を適切に使う事が大切です。

 ④近道行為で重機による挟まれ実験
 ⑤ドラグショベルバケットによる衝突実験
 ⑥玉掛ワイヤーでの指挟まれ実験
 ⑦飛来落下実験
 ⑧電工ドラム火災実験
  一般作業時に起こりうる事故事例を実験し危険性を具体的に見せた内容。


5.労災事故の責任(民事・刑事・安全配慮義務)
6.夏場に多い事故 (感電、熱中症)

 熱中症の分類の中で、もっとも重症で危険度の高い症状が、熱射病です。
 こうなれば速やかに救急車を呼び病院に搬送しなければならない。死に至るし回復しても後遺
 症が残る。感電しても、夏場は多量の汗をかく為危険度は増す。感電防止措置を十分講じる事
 が大切です。